11月2日の「緊急要請」とは|防災庁の緊急要請をきっかけに備蓄を呼びかけ
11月2日の「緊急要請」とは|防災庁の緊急要請をきっかけに備蓄を呼びかけ

11月2日、国の新しい組織「防災庁」が発足しました。発足にあわせて、政府は国民に向けて、災害への備えを呼びかける「緊急要請」を出しています。

SNSでは「11月2日に何か起きるの?」という声も見かけます。この記事では、要請の中身と、ご家庭で何をどれだけ用意すればいいのかを、防災食をつくっている立場から整理しました。

 

11月2日の「緊急要請」とは

細野豪志防災担当大臣は、防災庁の発足初日となる11月2日、中央省庁や自治体、そして全国民に向けて「緊急要請」を正式に出しました。

要請では、大規模災害発生時に公的支援が届くまでを自力でしのぐため、各家庭において最低3日分、できれば1週間分の「水・食料・携帯トイレ」の備蓄を確保することが求められています。

この呼びかけは、行政側が避難所の環境改善や支援体制(公助)を整える一方で、一人ひとりが自宅での備え(自助)を固めることで、支援物資や救助を本当に必要な人へ集中させることを目的としています。

 

特定の災害を予告するものではありません

 

「緊急」という言葉から、何か差し迫った危険があるのではと不安になった方もいるかもしれません。ですが、この要請は特定の災害を予告するものではないと説明されています。

背景にあるのは、南海トラフ地震や首都直下地震のような、非常に大きな災害への備えです。被害が広い範囲に及ぶと、支援物資が届くまでに時間がかかります。農林水産省も、災害支援物資が3日以上届かないことや、1週間ほどお店で食品が手に入りにくくなることを想定して、家庭での備蓄をすすめています。

一人ひとりが数日分を自分で備えておけば、行政の支援を、本当に必要な人に集中させることができます。今回の要請のねらいはそこにあります。

SNSでは戦争や大規模な停電と結びつけた投稿も見られますが、政府の説明とは異なります。落ち着いて、公式の発表を確認してください。

 

イギリスでも「Be Ready」

同じような動きは海外にもあります。イギリス政府は10月、「Be Ready(備えて)」と呼びかけるキャンペーンを始め、各家庭に3日分の水と保存のきく食料、停電時にも使えるラジオなどを用意するよう求めています。災害の多い日本に限らず、「数日は自分の家でしのげる備えを」という考え方が、世界で広がっています。

 

 

何をどれだけ?家族の人数で計算してみましょう

目安はシンプルです。

① 食事:1人1日3食

② 水:1人1日3リットル(飲み水と調理用。農林水産省の目安)

③ トイレ:1人1日5回分の携帯トイレ

これを、家族の人数と日数でかけ算します。

 

家族の人数

3日分

1週間分

 

1人

食事9食/水9L/トイレ15回

食事21食/水21L/トイレ35回

2人

食事18食/水18L/トイレ30回

食事42食/水42L/トイレ70回

3人

食事27食/水27L/トイレ45回

食事63食/水63L/トイレ105回

4人

食事36食/水36L/トイレ60回

食事84食/水84L/トイレ140回

4人家族で1週間分となると、食事だけで84食。思っていたより多いと感じた方も多いのではないでしょうか。

 

 

1週間分を一度にそろえなくて大丈夫です

いきなり1週間分を買いそろえるのは大変です。まずは3日分を確保して、そこから少しずつ増やしていく方法をおすすめします。

 

最初の3日分は「そのまま食べられるもの」を

大きな災害の直後は、電気やガス、水道が止まっていることがあります。最初の数日は、火も水も使わずに食べられるものが頼りになります。

 

4日目からは、いつもの食品で上乗せ

残りの日数は、お米や乾麺、缶詰、レトルト食品など、普段から食べているものを少し多めに買っておき、食べたら買い足す「ローリングストック」で備えるのが続けやすい方法です。カセットコンロとボンベがあれば、温かい食事もつくれます。

 

配慮が必要な家族の分は、早めに

小さなお子さん、かむ力が弱くなったご高齢の家族、食物アレルギーのある方。避難所で配られる食事だけでは対応しきれないこともあります。こうした家族の分は、ご家庭の備えでとくに用意しておきたいところです。

 

 

防災食をつくる立場から、お伝えしたいこと

 

備えるときにもうひとつ大事にしてほしいのが、「ちゃんと食べられるかどうか」です。災害時は不安や疲れで食欲が落ちます。口に合わないものは、せっかく備えていても喉を通りません。普段食べ慣れた味は、それだけで気持ちを支えてくれます。

アルファフーズの防災食は、肉じゃがやさば味噌煮など、ご家庭のおかずを長く保存できるようにしたものです。

① 開けてそのまま食べられます(加熱・加水不要。米めんシリーズを除く)

② 製造から5年7ヶ月の長期保存ができます

③ 特定原材料等28品目不使用のシリーズや、歯ぐきでつぶせるやわらか食もご用意しています

 

「最低3日分」の目安に合わせた、3日分のセットもあります。

① 美味しい防災食アルファセット(1人×3日分)

② 美味しい防災食あんしんセット 特定原材料等不使用(1人×3日分)

③ 美味しいやわらか食セット(1人×3日分)

④ 美味しい防災食ファミリーセット(3人×3日分)

まずは味を確かめたいという方は、お試しセットからどうぞ。

 

 

まとめ:今日できる3つのこと

① 家族の人数で、必要な量を計算する

②いまある備えの量と賞味期限を確認する

③ 足りない分を、まずは3日分から用意する

 

今回の緊急要請は、何かが起きるという知らせではありません。けれど、「いつかやろう」と先送りにしていた備えを見直すには、ちょうどいいきっかけです。最低3日、できれば1週間。できるところから始めてみてください。

 

参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」/内閣府「細野大臣記者会見要旨」(2026年9月25日)/FNNプライムオンライン(2026年10月27日)